今年1月30日に発表された、GSX8Tそして8TT。

この2台はそれぞれ同じ方向を向きつつ、異なるアプローチをしているといえるでしょう。
そもそものコンセプトは「Timeless,Revival」直訳して「時を超える復活」です。
なるほど、8Tも8TTも現代的なデザインでありながら、どこか懐かしい。
そう、まさに「ネオクラシック」というジャンルに現れた新星というわけです。
しかしながら、KATANAのように直接的なリメイクではないこの2台。
いったい、なにが復活なのか...
時は1968年。
高度経済成長により日本が世界第2位の経済大国にのし上がり、
2年後には大阪万博が開催されるという戦後日本にとって輝かしい年。
その一方、東大紛争や全共闘など学生運動が過激さを増し、3億円事件や5月革命
ベトナム戦争など、のちの歴史に大きく影響を与えた激動の時代。
そんな揺れる時代を駆ける若者たちのそばに、1台の単車がいました。
SUZUKI T500

量産車としては世界初の500cc 2サイクル2気筒エンジンを搭載。
中低速重視のエンジンは耐久性に優れ、ロードレーサー「TR500タイタン」のベースマシンとなった一台。
「2ストロークのスズキ」の名を世界に知らしめ、のちに生まれるGT380などのGTシリーズ、
世界選手権で活躍した、RGシリーズの先駆けといえる存在です。
当時「カミナリ族」と呼ばれ社会問題となった若者たちがスピードに熱狂した時代。
「カミナリ族」に端を発する若者たちの行動はのちに「暴走族」と呼ばれるようになり、
バイクを運転させない、買わせない、免許を持たせないという「3ない運動」のきっかけとなるなど、
後々まで長く大きな禍根を残す社会問題となりました。
現在まで続くオートバイの歴史として悲しい面であることは間違いありません。
ですがこの60年代、そして続く70年代80年代、90年代。
間違いなくバイク業界は、熱かった。
新型GSX-8T、そして8TTはこの熱狂の時代のバイクたちをモチーフとしてデザインされています。
先に例を挙げたT500もそのモチーフの一つです。
あえて、「モチーフのひとつ」と述べたのは、このバイクが単なるT500リメイクではないからです。
例えば、8Tと8TTのヘッドライトは底面がフラットないわゆる「馬蹄型」といわれた60~70年代のスズキ車に見られた特徴的な形状。

(比較画像はスタッフ所有のK125 1970年式)
カラーリングに関しても、GSX-8Tにのみ設定されているキャンディバーントゴールド、これはかつてのT500に設定された、キャンディゴールドに着目したカラーリングとなっています。


カウルのないシンプルな造形は、まさに当時のロードスポーツモデル。
若者たちがハイウェイでオートバイに夢中になっていた、あの頃のスタイリングを意識しています。
「バイクといえばこの形だよね」そういわれるスタンダードなスタイル。
かつて主流だった「ジャパニーズ・ネイキッド」その流れを汲んだモデルとなっています。
一方で、8TTは特徴的なヘッドライトカウルを装備。


それはかつてヨシムラジャパンの創始者、ポップ吉村氏をして「過剰品質」と言わしめた名機GS1000S、
1979年にAMAデイトナレースや耐久レースで活躍した、
ウェス・クーリーの駆ったGS1000Sワークスレーサーのデザイン、
市販車では、当時クーリーレプリカと呼ばれたカウリングデザインを取り入れています。
そして車体色グラススパークルブラックには、世界選手権優勝で活躍したGPマシンのカラーリングをオマージュしています。
「公道派」のGSX-8Tに対して、GSX-8TTは、より「スポーツマインド」を前面に打ち出したモデルとなっています。

GSX-8T、8TTともに年代にとらわれず、かつてスズキが世に送り出した様々な車両がモチーフとしています。
歴史の流れの中で過去のものとなったデザインの再評価と現在の技術による実現。
まさに「時を超えた復活」といえるでしょう。

これらのデザインを生み出すにあたり、車両デザイナーはタンク造形をデジタル設計ではなくクレイモデルでの造形で何度も試行錯誤し、
カラーリングを選定するために博物館へ1週間通いつめて過去のカラーリングからの掘り起こしをしたりと、
現代のバイクには珍しく、機能面や実用性よりデザイナーのこだわりが先行したバイクといえるかもしれません。
この流れはバイク歴史遺産に認定された初代GSX1100S KATANAなどもその一つといえます。

単なるリメイクや復活ではなく、スズキの魂と伝統を受け継いだ新たなモデル。
どこか懐かしい見た目でありながら、中身はGSX-8S、8Rの現代技術を盛り込み、
国内販売のスズキ車ではリチウムイオンバッテリーを隼に次いで2番目に搭載する最新鋭機。
その作りこみは一つ一つに開発者のこだわりと、熱意が込められています。
GSX-8S、8Rに比べて高い価格設定はその情熱が具現化した結果なのです。
ご覧いただけば、細部にまでこだわりぬかれたそのデザイン、ディティール、
そして試乗をしていただくことで、その上質な走りを体験できることと思います。
ノスタルジーと現代技術の融合。開発者たちの情熱が生んだ一台。
それがGSX-8T、そして8TTなのです。

今回ご紹介した、GSX-8T、8TTは現在SBS隼兵庫東にて展示中です。
GSX-8TTは試乗車もご用意しておりますので、
試乗のご予約も絶賛受付中です!
ぜひ開発者のこだわりのデザイン、情熱の結晶をぜひご覧いただければと思います。
GSX-8T ホームページ
https://www1.suzuki.co.jp/motor/lineup/gsx800trqm6/
GSX-8TT ホームページ
https://www1.suzuki.co.jp/motor/lineup/gsx800ttrqbm6/
メーカー希望小売価格(消費税10%込み)
GSX-8T 1,298,000円(消費税抜き1,180,000円)
GSX-8TT 1,386,000円(消費税抜き1,260,000円)
メーカー希望小売価格には、保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。
メーカー希望小売価格は消費税10%にもとづく価格です。
SBS隼兵庫東
〒661-0012
兵庫県尼崎市南塚口町4-3-36
TEL:06-6409-4819
営業時間:10:00~18:00(整備受付10:30~17:00)
定休日:毎週火曜日・水曜日(変則有)
■電車でご来店の場合 JR「塚口」駅徒歩 約12分、阪急「塚口」駅徒歩 約18分。
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